コールセンターで働いた

以前コールセンターで働いていた。
およそ半年ぐらいだっただろうか。
水曜を除く平日の4日間が勤務日だったと思う。
コールセンターでするアルバイトは、テレフォンアポインター通称「テレアポ」と呼ばれるものだ。

私が派遣会社から派遣された時には既に10名ほどの先輩が働いていた。
ビジネスカジュアルで勤務するよう言われていたものの、先輩達は皆ただの私服だった。
私もしばらく通ってから、普段着る服装に変えた。

派遣社員同士で仲間意識のようなものがあり、昼休みや帰りも先輩達はつるんでいた。
新人の私は特に仲間にも入れてもらえず、1人で過ごしていた。

テレアポは事務所内の狭い区画の中で全員が一斉に電話をするかたちで行われていたので、人の話している内容が聞こうとしなくても聞こえてくる。
明らかに上手な先輩が2人いたので、初めのうちは随分参考にさせてもらったように思う。
2人はタイプが大分違っていて、1人は高圧的に攻めていくようなタイプ。
もう1人は優しい語り口で懐柔していくタイプだった。

彼らの性格をそのまま表しているようだとわかったのは、ひと月以上勤めてからだった。
「高圧的」な先輩は、仕事の最中に他の人の電話の様子を聞いて、これはだめ、あれはよくないなどと文句を付けているのだ。
1人でブツブツ言っているだけならまだしも、他の派遣社員の人間に話しかけているようだった。

私は半年ほどの勤務期間の間、2週間程休んでいたことがあったのだが、その時派遣会社から「君は長くいる先輩達と違って向上心があるし、常に新しい方法を探っているから」と、長く続けてほしい旨を伝えられた。
もしかしたら、現状の先輩達が仕事に慣れてしまっていて、マンネリ化しているのを打開してほしかったのかもしれない。

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