服が財産

大学時代は散々服を買った。
大学には実家から通っていたため、家賃も光熱費も不要で、携帯電話の料金くらいしか払ってなかったから、アルバイトの稼ぎはほとんど服につぎ込んでいた。
お金はあった。

少し稼ぎがあったので、財布には常に10万~20万円入っている時期もあり、その時に一番興味があった「洋服」を買い漁った。
服を買うということは当然それを着ることになるわけで、大学には毎日オシャレをして行ったから、「オシャレ番長」と言われたし、家庭教師の生徒宅には行く度に違う靴だということで驚かれていた。
そう、服だけではなく、靴や帽子、ネックレスやブレスレットなどのアクセサリー類も揃えていった。

お金がある時は本当にそれが楽しかった。
稼いだお金を持って、好きなお店を何件も周り、好みの服を数十着は買い込み、ショップの袋の持ち手を指に食い込ませながら帰った。

しかし今では年に一枚か二枚だろうか。
去年は自分では一枚も買ってないかもしれない。
そんな時期がもう3年は続き、今ではもう服を買えないということに対して何も感じないが、東京に出てきた当初、服を買えなくなってしまった自分がすごく悲しかった。

だから、逆に当時たくさん買っておいてよかったと思う。
今でもその当時の「財産」を大切に利用している。

服を買っていた頃は服が大好きだったから捨てられなかったが、今では当時買った服の中であまり着ないような服は捨ててしまえるようになった。
かなり厳選をして、東京の家に持ってきている。
あまりバリエーションのあるコーディネートはできないが、好きな服を着られるだけで嬉しい。

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